一部のエリートを対象にしたリーダーシップから、
なるべく多くの人に発揮して貰うリーダーシップへと
時代は変わっている。
 
「権限が無くても発揮するリーダーシップ」は、
独りではなく、多くの人に発揮して貰う事を期待している。
 
権限や役職に基づかないリーダーシップは、
複数の人がリーダーシップを発揮する機会を生み出すので
シェアードリーダーシップとも呼ばれている。
 
多くの人がリーダーシップを発揮すると
「船頭多くして船、山に登る」と思ってしまう。
 
しかし、船頭たちが新しいリーダーシップを
理解していれば、船は山に登らない。
 
つまり、先導役は独りで良い。自分である必要はない。
他の人たちは船頭以外の重要な仕事を分担し合う。
 
逆に「船、山に登る」のは
船頭たちにリーダーシップが不足しているからである。
 
各自が自発的に行動してよいのだという
認識を共有しているだけだと
船は山に登ってしまう。
 
正確に、目的・目標を共有していなくてはならない。
船頭ならば、この船を何月何日何時までに、
定期航路を使って安全確実に〇〇に港に運行すべし
といった目的・目標である。
 
これ以外の個人的な目的は入れてはいけない。
例えば、自分が終始、船頭として扱われ、
その指図が通る事など。
そんな目的を隠し持った船頭が二人いれば
船は、やはり山に登ってしまう。